4.1.3 固定された垂直方向の \paper スペース変数

Note: いくつかの \paper 変数は紙面サイズに応じて自動的に拡縮され、結果として予期せぬ振る舞いを引き起こすことがあります。紙面サイズに応じた自動拡縮 を参照してください。

(拡縮する前の) デフォルト値は ‘ly/paper-defaults-init.ly’ で定義されています。

paper-height

ページの高さ -- デフォルトでは設定されていません。これは垂直方向の長さの自動拡縮は影響を与えません。

top-margin

ページの上端と印刷可能エリアの上端との間のマージン。紙面サイズが変更されると、それに応じてこの長さのデフォルト値も拡縮されます。

bottom-margin

印刷可能エリアの下端とページの下端との間のマージン。紙面サイズが変更されると、それに応じてこの長さのデフォルト値も拡縮されます。

ragged-bottom

真に設定されている場合、システムはページ下端まで広がりません。これは最後のページには影響しません。ページに 2, 3 しかシステムを持たない楽曲 -- オーケストラ譜等 -- では、この変数を真に設定すべきです。

ragged-last-bottom

偽に設定されている場合、最後のページでシステムはページ下端まで広がります。2 ページ以上ある楽曲では、この変数を偽に設定すべきです。これは book パート -- すなわち \bookpart ブロックによって作成された部分 -- の最後のページにも影響を与えます。

参照

記譜法リファレンス: 紙面サイズに応じた自動拡縮

インストールされているファイル: ‘ly/paper-defaults-init.ly

コード断片集: Spacing

既知の問題と警告

(\header ブロックによって作成された) タイトルはシステムとして扱われます。このため、ragged-bottomragged-last-bottom はタイトルと score の最初のシステムとの間にスペースを追加します。

明示的に定義された紙面サイズは、ユーザ定義の上または下のマージン設定を上書きします。


他の言語: English, español, français, italiano
About automatic language selection.

LilyPond — 記譜法リファレンス

inserted by FC2 system