4.1.1 紙面サイズ

紙面サイズを変更するための関数が 2 つ用意されています: set-default-paper-sizeset-paper-size です。set-default-paper-size は最上位スコープに配置する必要があり、set-paper-size\paper ブロックの中に配置する必要があります:

#(set-default-paper-size "a4")
\paper {
  #(set-paper-size "a4")
}

set-default-paper-size はすべてのページのサイズをセットします。一方、set-paper-size\paper ブロックが適用されるページのサイズだけをセットします。 例えば、\paper ブロックがファイルの先頭にある場合、その紙面サイズはすべてのページに適用されます。\paper ブロックが \book の内部にある場合、その紙面サイズはそのブックだけに適用されます。

一般的な紙面サイズを使用することができます。 a4, letter, legal, それに 11x17 (これはタブロイド紙のサイズです) などがあります。デフォルトでもさらに多くの紙面サイズがサポートされます。詳細は、‘scm/paper.scm’ を開いて paper-alist の定義を探してください。

Note: デフォルトの紙面サイズは a4 です。

初期化ファイル ‘scm/paper.scm’ の中にある paper-alist の定義を編集することにより、他の紙面サイズを追加することができます。しかしながら、追加した紙面サイズは後のインストール時にオーバライドされるでしょう。

シンボル 'landscapeset-default-paper-size への引数として渡された場合、紙面は 90°回転され、それに応じて行幅は広げられます。

#(set-default-paper-size "a6" 'landscape)

紙面サイズをセットすると、マージンなどの \paper 変数のいくつかが調節されます。\paper 変数を変更したままある特定の紙面サイズを使用するには、\paper 変数を設定する前に紙面サイズをセットします。

参照

インストールされているファイル: ‘scm/paper.scm

コード断片集: Spacing


LilyPond — 記譜法リファレンス

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